法務省は、オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した教団の元幹部6名の死刑を執行したと発表しました。
教祖の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚を含む元オウム真理教幹部ら計7名の死刑は今月6日に執行されており、一連の事件で有罪が確定した死刑囚13人を含む教団関係者190人全員の刑が執行されたことになります。
オウム事件被害者の会代表世話人の高橋シズヱさん(71)は都内で記者会見を開き、「13人執行され、刑事司法としては終わったことになるのかもしれないが、後遺症を抱えた人もいる。被害は続いているという状況でつらい」と語りました。
「坂本弁護士と家族を救う全国弁護士の会」事務局長の影山秀人弁護士は「事件から学んだことを社会に生かしていく必要がある。
死刑執行で、当事者が話していない真相を語る機会が失われたが、この事件をおしまいにしてはいけない」と話しています。
オウム真理教元幹部上祐史浩のコメント
オウム真理教の死刑囚13人全員の死刑執行を受けて、元幹部で現在は宗教団体「ひかりの輪」の代表を務める上祐史浩氏は、「麻原への死刑が執行がされた7月6日にもお伝えしましたように当団体はより一層、被害者の皆様への被害者賠償に努めるとともに、アレフの拡大抑止などの事件再発防止に努めていきたいと思います」とコメントを発表しています。
同じ月に死刑を執行するのは異例中の異例
法務省が死刑の執行を公表するようになった平成10年以降、1カ月の間で2回の死刑執行は今回が初めてです。
7月6日に松本智津夫(麻原彰晃)を含む死刑囚7人の刑が1日で執行されたことも初めてのケースで異例でしたが、それと同じ月にさらに6人の死刑が執行されたことは異例中の異例で、1か月に13人の死刑が執行されたことになります。
死刑の執行を命令した上川陽子法相は、前回(第2次安倍内閣時に1名)も含めて16人の死刑を命令したことになります。
これまで最も多くの刑を執行してきた鳩山邦夫元法務相(2007年~2008年在任)の13人を抜いて歴代1位になりました。
これについてネットの声は
>グッジョブ
>なかなかできることじゃない
>これまでの法務大臣が怠慢だった
>誰かがやらなくてはならないことをやった。
>一番仕事をした大臣
など、おおむね好意的な意見となっています。