9月24日(金曜日)に東京ビッグサイトに行ってきました。
目的は「葬儀・埋葬・供養などの終活に関する設備・機器・サービス専門展 第4回エンディング産業展(ENDEX)」を見るためです。
会場となる東京ビッグサイトは「りんかい線・国際展示場駅」から徒歩7分、「ゆりかもめ 国際展示場正門駅」から徒歩3分の場所にあり、今回はりんかい線を利用して現地に赴きました。東京ビッグサイトはただでさえ風の強い場所ですが、台風20号の影響ですさまじい暴風がわたしの行く手を阻んだ話はこちら↓
今回はエンディング産業展の中のいくつかのブースに的を絞ってお届けします。
霊柩車
まずは火葬場へ遺体を運ぶ役目を果たす霊柩車。
霊柩車のブースは2社が出していました。
以前の記事で書いた通り、昨今は「宮形」と言われるド派手な霊柩車は当然ありません。
趣味が良い・悪いは置いておいて、煌びやかな内装と落ち着いた外装が流行りのようです。
MITSUOKA
トヨタ、日産、ホンダ、スバル、マツダに続く第6の自動車メーカーとして登録可能な自動車を製造する光岡自動車。
近年はその独特なフロントマスクを武器に霊柩車業界で大躍進しています。
ガリューベース
まずはガリューの霊柩車。
ガリュー自体が日産ティアナをベースとしているので、クラウンや外国車ベースの霊柩車と比較すると車格は落ちますが、光岡フェイスは唯一無二。シンプルな内装も個人的に好感が持てます。
こちらは前座席に2名と後部座席に1名が乗れるタイプです。
さっそく「SOLD」となっていました。
同じくガリューベースですが、こちらは車体の前後を大幅に伸ばしたストレッチリムジンタイプ。
棺桶のスペースが完全に独立しているので、こだわった意匠が施されています。
運転席と助手席の2名が乗車可能。
エスティマベース
エスティマベースの寝台車。
近年増えている、見た目がまったく霊柩車とは分からないタイプです。
内装もシンプルでお手頃価格。
霊柩車業者としても投資金額が安くて助かっているはずですが、搬送料金が安くなったということはあまり聞こえてきませんね。
アルファード・ヴェルファイア
一気にド派手な内装なアルファードの寝台車。
アルファードやヴェルファイアが「そういう人たち」に人気だからなのか、内装も都会的と正反対のド派手さ。
こういった見た目が好きな人というのは必ず一定数いるので必要なのでしょう。
買う人はシンプルな内装も選べます。
カワキタ
レクサスやメルセデス、ベントレーをベースにした霊柩車を製作するカワキタ。
光岡自動車のブースの真横にありながら、光岡自動車のベース車両を展示する意気込みが素晴らしいと感じました。
光岡をベースにしたカワキタの霊柩車がこちら。
前席と後部を完全セパレートにした独立タイプで2名が乗車できます。
内装は残念ながらド派手タイプ。(個人的に)
〇〇ホテルにしか見えません。。。
宮形がなくなってシンプルになったけれど、どうしても派手にしたいという業界なのでしょう。
クラウンベース
こちらはクラウンベース。
見た目、内装とも落ち着いています。
もっとシンプルにして安く売ればいいのに。と思ってしまいますが「最後くらい」という要望や「死者の尊厳」など問題も多いのでしょう。
発注者である葬儀屋の好みがすべて
霊柩車製造メーカーも好きに制作できるわけでなく、発注者である葬儀屋(のオヤジ?)の好みで作成するので、意匠が派手になりがちです。
そして内装にこだわるほど霊柩車メーカーの利益も増えるので、利用者にはまったく関係のないところで悪循環になっている気がします(笑)
一見無駄なものに見栄を張るのも「粋」と考えることもできますし、宮形霊柩車に比べればマシになっているので良しとしましょう!
ただ、知っておいてくださいね。
死体を運ぶなら霊柩車じゃなくても平気ですからね。
エンディング産業展(ENDEX)、霊柩車ブースの紹介でした。