海外に遺骨を持ち込む方法と英訳の仕方|自分でできる英訳死亡診断書

散骨

海外に遺骨を持ち込む方法

故人や遺族が外国籍の方、海外での散骨を検討されている方は航空機に遺骨を持ち込み、海外に向かわれると思います。
航空機に遺骨を持ち込むときの注意事項はこちらの記事を参考してみてください。

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ここでは、入国に際してや海外の国定公園などに散骨する際に必要となることがある、死亡診断書・火葬(埋葬)許可書の英訳の方法をお教えします。

正式なものを用意しましょう

ハワイなど、おおらかで(ゆるい?)日本人観光客があふれているところは英訳だけでも(もしくは無くても)今のところ大丈夫なようですが、日本語の火葬許可証などを読むことができない現地の入管にしてみたら、身元不明な遺骨を持った人を入国させるわけにはいきません。
自分は入国できても、最悪の場合遺骨は没収(帰国時に返却されます)ということもありますので、正式な文書を用意した方が間違いありません。

正式な文書とは

死亡診断書や火葬(埋葬)許可書は市区町村長の印が押印された正式な証明書(文書)です。
正式な文書なのですが、海外の方には読むことが出来ないため残念ながら意味を成しません。

そこで英訳など(その国の公用語)に翻訳された文書が必要になるわけです。

外国と公式な文書(許可書・証明書・契約書など)をやり取りする場合は、企業・官公庁・個人に関わらず、公証役場や弁護士などを利用して私署証書(翻訳証明)を添付します。

なぜなら、自分で翻訳したら間違った情報が書けてしまいますよね?
山田〇〇さんが亡くなったと記載されているのに、〇〇SAITOHの遺骨です。といった具合です。

それを証明するのが公証役場の私署証書(翻訳証明)です。
正式には私署証書の認証といいますが、この認証を受けることでその翻訳された文書が正式な文書として外国でも通用するようになるわけです。

認証方法

英訳した文書を作成して公証役場に持参すれば自分で認証を受けることもできます。
認証手数料は約16,000円です。

英訳が出来ないという方は、この記事に見本を用意していますので是非参考にしてみてください。
公証役場に入りずらいとか面倒くさいという方は、翻訳業者さんや散骨業者さん(今のところ1社)が英訳と認証の代行をしていますので、利用してみてはいかがでしょうか。
翻訳業者さんも散骨業者さんも費用は認証手数料込みで30,000円程度といったところです。

それぞれの英訳

それでは死亡診断書・火葬許可書の英訳見本を紹介しますので、例にならって作成してみてください。
私署証書なしなら翻訳業者さんに1通あたり5,000円~8,000円で作成してもらえます。
散骨業者さんだと私署証書なしの場合1通1,500円~作成してくれるので、作成に時間がかかるようであればお願いしてしまったが早くてお安いと思います。

死亡診断書

国や州によって異なりますが、三ツ星ベリアルサービスさんが公開しているフォーマットで作成すれば情報量として不足することはありませんので、安心して利用できます。
記入欄は1番から46番まであり、該当する部分にのみ記入すれば大丈夫です。

医師のサインや印などを書き写したり、改めてもらう必要はありません。

画像:三ツ星翻訳サービス

死亡届にあたる部分

主要な部分の和訳は以下の通りです。

1. 故人の正式な氏名(ある場合は通名も含む){名、ミドルネーム、姓}
2. 性別
4a. 亡くなったときの年齢
5. 誕生日
7. 現住所
13a. 死亡届を提出する人
13b. 故人との続柄
13c. 住所(通りと番地、市、州、郵便番号)

死体検案書に当たる部分

24. 死亡告知日
25. 死亡告知時刻
32. 死因
46. 死因を特定した者の名前、住所、郵便番号

火葬許可書

火葬(埋葬)許可書も必要な部分のみ英語で転記すれば問題ありません。
項目も死亡診断書より少ないので、こちらだけ自分で作成してみても良いかもしれません。

画像:三ツ星翻訳サービス

(1)火葬する人
死亡した人の名前
性別
出生年月日
居住地の住所
本籍地

(2)葬儀
死亡した日
死亡時刻
死因
死亡した場所
葬儀会社
記入日

(4)斎場
遺体を火葬する施設の名称
住所

(5)墓地
埋葬する墓地霊園の名称
住所

(6)申請人
申請した人
死亡した人との続柄
申請人の住所

空欄に記入する内容

死亡診断書(死体検案書)・火葬許可書とも、記入する内容の多くは日本のものの英訳転記です。
その中で使用する例を少し記載しておきますので、こちらも参考にしてみてください。

性別
男性:MALE
女性:FEMALE

続柄
妻:WIFE
夫:HUSBAND
長男:FIRST SONもしくはSON
長女:FIRST DAUHTERもしくはDAUHTER
親:FATHERまたはMOTHER
兄弟姉妹:SISTERまたはBROTHER

死因
心不全:Cardiac insufficiency
多臓器不全:MOF
急性腎不全:Aute renal failure
脳梗塞:Cerebral infarction
心筋梗塞:Myocardial infarction
肺炎:Pneumonia
癌(悪性腫瘍):Malignant tumor

時間と労力の節約

死亡診断書(死体検案書)も火葬(埋葬)許可書もそれなりに面倒な作業ですよね。
英語アレルギーがある方や時間のない方は、やはりプロにお願いして時間と労力を節約してみてはいかがでしょうか。

余裕のある方は、ぜひご自身での作成にチャレンジしてみてください。

翻訳サービスのある散骨業者さん>

 

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