喉仏って大事なの?|火葬した後の喉仏は男性も女性もちゃんとあります。なぜなら咽喉ではないから

葬送

体の中にいる仏様

喉「仏」というくらいですから、まず仏教でなければ無関係な話です。
遺体を火葬した後は骨壺に納めることになりますが、関東にしても関西にしても喉仏と言われる部位を珍重する風習があります。

でも、女性に喉仏ってあまりありませんよね?

首の骨

喉仏と言われている部位は、頭蓋骨から数えて2番目当たる背骨、頸椎です。
ちょうど喉の真後ろに位置しています。

 

ですから、女性であっても男性であっても火葬の後にちゃんとあるわけです。
女性は火葬しても喉仏が出ないなんて書いているサイトもあるのには驚きです。

本当の喉仏は

たいていの成人男性の首にある喉仏はどうしたのかというと、なくなります。
喉仏(咽喉)は骨ではなく軟骨なので、火葬の時に燃え尽きてしまいます。

仏様にみえるから

ではなぜ、この骨が珍重されるかというと宗派や地域によって諸説あります。
明確な答えというものは、わたしには分かりませんでした。
しかし、この骨の形が仏様が鎮座されている様子に見えることから、いろいろな俗説があとから出来たのであろうことは分かります。
なぜなら、お釈迦様の喉仏を珍重したということは聞いたことが無いからです。

医学的に見ればただの骨(第2頸椎)ですが、そこに(万物に)意味を見出していくのも宗教と思いますので、大切にする方は大切になさっていただきたいと思います。

信仰の自由

地域や宗派によって、喉仏には魂が宿っているとして喉仏専用の骨壺を用意したり、喉仏だけは納骨せずに自宅に置くという風習もあります。
タマシイについての記事でも書きましたが、そこに魂が宿っていると思うのはその方の自由です。

タマシイはお墓にあるのか位牌にあるのか問題|悪いことが続いているのは先祖供養が足りないからです?
結論は個人の自由私たちの魂(霊魂とか英霊とかいろいろ呼び名がありますが)の話です。かなり真面目な話であり、かつ胡散臭い話にもなり得るとてもデリケートな部分です。なので、まずもってお伝えしておきたいのは、すべての記事がそうであるようにわたし個...

まったく予備知識なしで火葬場に行き、骨拾いの場で「これが喉仏です。きれいに現れましたね。」と火葬場の人に言われなければ知らないまま通り過ぎる人の方が多いと思います。
わたしも近親者が亡くなった初めての葬儀がそうでした。
でも、知らないなら知らないでいいと思います。

キリスト教の方も火葬場で火葬をしますが、たいていは喉仏の話と2人で遺骨を拾うことを拒否しますので。
※日本の葬儀は9割が仏式のため、言っておかないと火葬場の方もそのつもりで来ます。

憲法で保障された信仰の自由を盾に、わたしが無知だということをはぐらかしておきます。

きちんと伝えましょう

粉骨や散骨について調べることがあってこのサイトを訪れていただいた方で、喉仏を粉骨してもらいたくない場合は、必ず事前に伝えるようにしましょう。
粉骨業者さんによっては、喉仏はどうしますか?と聞いてくれるところもありますが、たいていはすべて粉骨します。

粉骨した後では、もう戻すことはできませんので十分気を付けるようにしてください。

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