違法なのか合法なのか
一口に散骨と言っても人それぞれに解釈もあるようで、なおかつ散骨専門の業者というものもチラホラ見かけるようになりました。
一昔前であれば(善悪は別として)、小型の船やちょっとしたフェリーに乗船した際に遺骨の一部を「こっそり」海に撒くという行為は、する人はしていたように思います。
登山などが趣味であれば、友人や家族が山に登って登山道から少し離れたところや、山頂の目立たないところに「こっそり」撒いているという方もいました。というか、いまでも一定数はいると思います。
節度を守って
そこにきて、誰が言いだしたのか分かりませんが、散骨は違法なのか合法なのか。
はたまた「節度を守った散骨ならOK」という法的な話が散骨を語る際のメインテーマになってきているようです。
行政が「節度を守っていればOK」というのは、まさに言葉通りで、海や山で仲間を亡くしたりした際には、以外と昔から行われていたことだからです。
それを誰かがつついて明確な答えを欲しがったんだと推測できます。
要するに、散骨を商売にしてもいいかどうか。
ということに他なりません。
商売としての散骨も必要
わたし自身個人的に散骨には「賛成」の立場です。
山であろうが海であろうが、骨、とくにパウダー状に粉骨した骨であればなおさら、あっという間に自然に還ります。
言ってしまえば、ただのカルシウムですから。
乱暴な言い方をすれば、ホームセンターで売っている田畑用のカルシウムと大差ないクリーンで自然なものですから。
どこかの発電所において、今なお海に垂れ流されている放射性物質に汚染された水とはわけが違います。
いろいろ理由はありそうですが、それを商売にするのも必要なことだと思います。
仮に「東京湾から〇〇海里離れた、××でなければ散骨は禁止!」と法律で決定になったらその場所はただの遺骨捨て場ですよ。
できるならば自分自身で
あとは倫理観の問題なんだろうとは思いますが、墓地ができるときに必ずある「墓地建設反対!」と感情的には似てるのかもしれません。
気持ちはわかるのですが、自分もいつか死ぬわけですし、ほとんどの場合ルールに則って散骨が(墓地建設も)行われていると思いますから、法規制してどうこうするのはどうかと思います。
自分で散骨に行ける人は今まで通りそうすればいいし、散骨に行けない人は代行業者さんにお願いすればいい。
ただ、遺骨をそのまま(火葬後)の状態で散骨するのは明確に違法なので、粉骨業者さんにお願いしましょう。
ちょっと奥が深そうなので、散骨については引き続き情報を発信していきます。
個人で散骨する場合に気を付けなければならないことは、埋めないこと、そして粉骨すること。
私有地や公共の場でなければ、最低限これだけは気を付けてください!
また、場所によっては許可が必要な場所もあるので、自治体に確認してみましょう。