小平霊園は知名度が急上昇している都立霊園
東京都内には8つの都立霊園があります。
多磨霊園
小平霊園
八王子霊園
八柱霊園
青山霊園
雑司ヶ谷霊園
谷中霊園
染井霊園
このうちもっとも有名な霊園と言えば、偉人や有名人・著名人も埋葬されている青山霊園であることは間違いないと思いますが、一般募集はほとんどなく費用も最低500万円~です。
しかし今回取り上げる小平霊園は、合同葬や樹木葬ということに限って言えばもっとも知名度が高い霊園と言えます。
小平霊園の人気が伸びている理由は2つ
知名度が急上昇し、大人気となっている理由は大きく2つ。
①42,000円~という破格の安さ
②東京都内という抜群の立地条件
です。
①粉骨してある遺骨なら42,000円で埋蔵ができる
小平霊園内に一般的な墓地を持とうとすると最低でも150万円~という多額の費用が掛かります。
合わせて毎年の管理費も、利用している限りは永遠に払い続ける必要があります。
一方、お骨を粉骨したうえできれいに整備された木々の根本付近に埋蔵する「樹林葬」なら、わずか42,000円で管理料も一切かからないのです。
粉骨されていなくても樹林葬に申し込むことはできますが、粉骨した方が絶対にいいのです。
その理由は後述します。
②東京都内という抜群の立地条件
都立霊園と言っても、八柱霊園は千葉県松戸市にあります。
八柱霊園は粉骨していなくても直接共同埋葬であれば52,000円で埋蔵ができ、管理料がかかりません。
※直接共同埋蔵とは骨壺から出して複数の遺骨と一緒に埋葬するもので、樹林葬と形態は同じです。
人気の小平霊園は東京都東村山市萩山町に位置し、西武新宿線の小平駅から徒歩5分という好立地。
西武新宿線以外にも、西武国分寺線、武蔵野線、西武拝島線、西武多摩湖線など複数の路線が利用できるのは非常に便利です。
樹林葬と樹木葬のちがい
今回紹介している小平霊園には「樹木葬」と「樹林葬」があります。(一般墓や芝生墓地もあります)
その違いは単純で、個別に埋蔵されるか合同で埋蔵されるかという違いです。
それぞれの違いを表にするとこうなります。
樹木葬 | 樹林葬 | |
埋蔵方法 | 個別に埋蔵 | 共同で埋蔵 |
埋蔵環境 | 土に埋め土に還る | 土に埋め土に還る |
費用(粉骨する) | ー | 42,000円 |
費用(粉骨しない) | 188,000円 | 128,000円 |
一定期間後埋蔵 | 不可 | 不可 |
生前申し込み | 不可 | 可 |
※「個別に埋蔵」と「共同で埋蔵」のちがい
個別に埋蔵…土に1人分の穴を掘り、お骨を埋めます。
共同で埋蔵…すでに掘られている大きな穴(カロート)に複数人のお骨を埋めます。
粉骨をしておくだけで86,000円も安くなります!
表を見て分かる通り樹林葬の費用に大きな開きがありますよね?
同じ樹林葬で共同埋蔵なのですが、粉骨しているかしていないかの違いで価格差は86,000円!
この費用の差は何かというと、お骨の容積の差です。
積極的に粉骨を利用するべき
一般的に粉骨をすると、7寸の骨壺の量が4寸程度の量になると言われています。
7寸骨壺の容積は4寸骨壺のおおよそ5倍です。
骨壺から出して埋蔵するため単純に5倍というわけではありませんが、それでも4倍ほどの量があるでしょう。
そう考えると粉骨した場合との価格差(約3倍)はお得と言えるかもしれませんが、86,000円という金額は決して安いとは言えませんよね。
実は小平霊園としても、あえて大きな価格差を設定して粉骨してから埋蔵するように仕向けています。
なぜなら粉骨していないとカロート内がすぐにいっぱいになってしまうからです。
全国の市町村人口は減少している中で、東京都だけは毎年増加していますよね。
霊園の土地は有限ですし、埋蔵したお骨が土に還るまでに時間もかかります。
なるべく多くのお骨を納めなければならない都立霊園としては、粉骨してから埋蔵してくれる方は間違いなくありがたいお客さんです。
ぜひ積極的に粉骨を利用して、お安く埋蔵をしましょう。
小平霊園の申込み方法と時期、その競争倍率は
よし!小平霊園の樹林葬に申し込もう!
といってもそう簡単にはいかないのが都立霊園の恐ろしさです。
申込条件
小平霊園に埋蔵したいという場合、必要になる条件があります。
・申込みの時点で、都内に継続して3年以上住んでいる
・火葬・埋蔵・改葬許可証がある
小平霊園を検討している時点でこの2つは問題ないと思いますが、埼玉県と東京都の県境(所沢市など)に在住で将来は小平霊園とお考えの方は早めに引っ越しましょう。
問題になるのはその倍率です。
小平霊園の樹林葬競争倍率
どの都立霊園もそうですが、当選するまでが大変です。
以下は平成29年の小平霊園の競争率です。
申込者 | 当選倍率 | |
粉骨なし樹林葬(生前) | 約8,400件 | 約20倍 |
粉骨あり樹林葬(生前) | 約4,500件 | 約6倍 |
粉骨なし樹林葬(遺骨・生前) | 約1,000件 | 約9倍 |
粉骨あり樹林葬(遺骨・生前) | 約500件 | 約3倍 |
※生前とは、申込者本人または申込者と配偶者
※遺骨・生前とは、申込者本人と兄弟姉妹または配偶者、親子関係にある人の遺骨
生前に粉骨を申し込むことが吉
このデータから、費用的にも当選確率的にも粉骨をした方が良いということが分かります。
20倍という当選確率は、最悪の場合20年以上当選しないということです。
前段でも触れましたが、都内の人口は増え続け、死亡者数はもちろん全国1位です。
地方の墓を維持できずに墓じまいをする人も年々増えていますが、この墓じまいをした人たちが希望するのが小平霊園のような都営霊園であることは言うまでもありません。
そうです、今後さらに当選倍率は上がる一方なのです。
しかし粉骨という工程を経るだけで、その倍率は一気に6倍まで下がります!
費用は3分の1、倍率も3分の1以下まで下がるんです。
それでは実際に申込方法を見ていきましょう。
小平霊園の申し込み
小平霊園(都立霊園)の申し込みは原則として年1回です。
例年7月上旬から7月中旬に郵送またはインターネットで募集申込みを行います。
http://www.tokyo-park.or.jp/reien/
8月末・・・公開抽選
9月上旬・・・抽選結果の通知
10月上旬・・・書類審査
11月上旬・・・使用料の納付
12月中旬・・・使用開始
抽選に当選した場合に実印と印鑑証明が必要となります。
小平霊園で抽選と費用を優位に進めるための粉骨
小平霊園で当選確率を上げるためには粉骨することが必須です。
そして粉骨をすることで費用も3分の1、42,000円になります。
しかし、いざ粉骨をお願いする場合に、どこにお願いすればいいのか分かりません。
小平霊園では粉骨業者の推薦も紹介もしていませんので、自分で探すしかありません。
全国に散骨業者(という名の漁業関係者も含む)は250社以上ありますが、粉骨に特化した(粉骨について詳細に説明している)業者は実は多くありません。
これらの粉骨業者を利用すれば、だいたい1万円~2万円程度の費用で粉骨することができ、業者によっては粉骨後に無料で完全真空処理をしてくれるので、小平霊園に当選するまで安全かつ省スペースで保管しておくことが出来ます。
粉骨することで9万円近い費用が浮くわけですから、粉骨費用を差し引いてもお願いしない手はありません。
小平霊園に当選してからでは手遅れ
小平霊園(都立霊園)は、ひとつの霊園のひとつの区画しか申し込めません。
「粉骨なし樹林葬」を申し込んだ人は、当選後に粉骨したからと言って費用が安くなることはありません。
そのため、申し込む時点で「粉骨あり樹林葬」に申し込んでください。
当選発表は9月上旬で実際に納骨するのは年末以降ですから、当選後に粉骨を依頼すれば大丈夫です。
粉骨業者のほとんどは最短当日仕上げ(クリーニングのような言葉ですが…)が可能なので、時間はたっぷりあります。
粉骨業者によっては生前申し込みができる業者さんもあります。
当選確率を上げ、無駄な費用負担を減らすためにも粉骨業者を上手に使ってみてください。
もし、自分自身での粉骨にチャレンジしてみたい方はこちらも参考にしてみてください。