亡くなって初めて
ご自分の家が何宗かご存知でしょうか。
もちろん家族が全員同じ宗派である必要はありませんが、なんとなく代々〇〇宗ということがほとんどです。
檀家制度に加わっていない場合は、宗教的なことには無関心なことが多く、葬儀になって初めて考えるということが多々あります。
自分の家の宗派も知らないなんて、、という方もなかにはいらっしゃいますが、皆が皆信心深いわけではありませんから気にする必要はないでしょう。
なにより、葬儀会社のかたも僧侶もそのあたりは心得ていて、なにか問題が起きるというわけではありません。
ただ、お墓などに並んでいる「塔婆」という長細い木や、墓石の文字、位牌があれば位牌を見ることで何宗か分かる場合がありますので、確認しておくことをおすすめします。
7宗派ランキング
日本の最大勢力である仏教のうち、有名な7宗派を紹介します。
最大勢力とはいえ、本当の意味での多数派は無宗教です。
リンク(宗教勢力)
(1)浄土真宗
(2)浄土宗
(3)真言宗
(4)曹洞宗
(5)日蓮宗
(6)天台宗
(7)臨済宗
浄土真宗
鎌倉時代に親鸞によって開かれた宗派です。
信者の数が最も多いと言われています。
浄土宗
浄土真宗と同じく浄土系宗派です。
時は同じく鎌倉時代、法然によって開かれました。
真言宗
平安時代に開かれた宗派です。
弘法大師として有名な空海が開祖です。
曹洞宗
座禅や禅問答が有名な禅宗。
日本においては道元が広めたとされています。
日蓮宗
鎌倉時代に日蓮によって開かれました。
法華宗ともいわれる場合があります。
天台宗
平安期に最澄によって開かれた宗派です。
空海の開いた真言宗とともに有名な宗派です。
臨済宗
曹洞宗と同じく禅宗として有名です。
鎌倉時代に栄西によって伝えられたとされています。
宗派による違い
みなさんの家の宗派のうち、多くはこれら7宗派であると推測できます。
自分の家が何宗なのか、ここ↓から簡単に確認できます。
確認するのに必要なのは、塔婆・墓石・位牌です。
ここで分からない場合は、墓地・霊園の管理事務所などに確認してみてください。
お墓がお寺にあるようなら、お寺に聞けば確実に宗派が分かります。
宗派が分からないと
調べても宗派が分からないことはあります。
その場合、無宗派だったことも考えられますし、無宗教だっとこもと十分あり得ます。
なにかしらの宗派に属していたはずという場合で、その宗派が分からない場合でも安心してください。
葬儀社に宗派が分からない旨伝えれば、とりあえずは近隣や懇意にしているお寺の住職さんがお経をあげてくれます。
その後の納骨などのタイミングで、そのときお世話になった僧侶の方に宗派を見ていただいても良いでしょう。
それ以外にも、ご自身が無神論者であれば、そのタイミングで宗教と切り離してしまっても良いと思います。
ただしお墓がない方・公営墓地の方、民間の霊園の方に限ります。
生前に話し合いましょう
本当にたくさんの人が、ご自身およびご家族の宗教・宗派が分からないということがあります。
なかなか死に関する話はしにくいところもありますが、できれば自分も含めてみんなが元気なうちに話し合いの場を設けておくと良いのではないでしょうか。
最近はエンディングノートというものもあり、遺書のようにかしこまって書かなくても、その意思を伝えやすくなっています。
宗派が分からないだけならまだしも、実はお墓を買ってあった!とか、実は他人に大金を貸していた!などということを知らないまま亡くなられたら大変ですからね。
無料でエンディングノートをプリントアウトできるサービスもあるようなので、利用してみてはいかがでしょうか。