自分で散骨する時に気を付けるのこと6選|きちんと調べれば散骨は難しくありません。

散骨

自分で散骨

散骨というと専門業者に委託する代行型や、散骨を式典の一部として行ってくれるセレモニー型がありますが、自分自身で行うこともできます。
自分で散骨する方法はこちらの記事を参考にしてみてください。

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では、いざ自分で散骨するときには何に気を付ければいいのでしょうか。
これだけは知っておきたいことを6個まとめました。

①ルールを守りましょう

散骨は違法ではありあませんが、いまだにグレーゾーンとされる問題です。
それだけに自分で散骨しようとする場合は、ルールを知って正しく散骨することが大切です。

ぜったいに守らなければならないことは、言うまでもなく法律です。
散骨に対する法律は整備されていませんが、埋葬に対する法律はきちんとあります。

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その中でも散骨について分かりづらい部分が埋葬・埋蔵です。
詳しい説明は上のリンクを参照していただきたいのですが、問題になるのは埋蔵の方です。

一言で言えば、遺骨を埋めるのはもちろん遺骨の上に土などをかけるのもダメです。

また海洋散骨の場合は、漁業権の侵害や観光地(遊泳区域など)に散骨しようとする場合の条例にも十分注意が必要です。
漁業権に関しては管轄の県に問い合わせると教えてくれます。

②粉骨する

場合によっては遺棄事件になってしまう恐れがあり、法律的な側面もある重要なことです。
海洋に散骨する場合も、山などに散骨する場合も、ご自身か専門の業者を利用して必ず粉骨してください。

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③周囲の理解を得る

散骨するにあたって、自分だけで決められる環境の方より家族や親族がいる方が多いと思います。
十人十色、色々な考え方の人がいて当たり前です。
お墓に入るという選択肢よりもまだまだマイナーな葬送である散骨を敬遠する方はいます。
とくに自分自身の亡骸を散骨してもらうのではなく、祖父祖母・両親兄弟の遺骨を散骨するとなれば、とても難しい問題です。

ダメで元々というくらいの気持ちで、丁寧に説明してみましょう。

④遺骨以外を撒かない

山に散骨する場合も、海に散骨する場合も、遺骨以外を撒いてはいけません。
散骨の考え方はいくつかあると思いますが、私個人としては自然に還るというものだと解釈しています。
東京都の見解もそのように書かれています。

そう考えると、誰のものでもない自然環境に個人の装飾品や自然に還らないものを撒くのは、結局安らかに眠るための場所を自ら汚していることになると思いますし、実際問題としてただの不法投棄になってしまいます。
※散骨業者は、その見栄えのために花びらを散骨時に撒きますが、茎の部分は使わないなど一定の配慮があります。

⑤墓標は立てない

海であればその心配はありませんが、山に散骨しようとする人のごく一部には墓標を立てたがる人がいますが、これはルール違反どころか墓地埋葬法に触れる違法行為に当たる可能性があります。
たとえそれが登山道から外れていても、ぜったいにしないようにしましょう。
これから散骨をしたい人たちの道を閉ざすことになってしまうかもしれません。

⑥無理をしない

普段から海や山に行く機会がある方ばかりではないと思います。
海に散骨に行く場合、小型船をチャーターして船着場まで行ってしまえば船長さんがポイントまで連れて行ってくれますが、ご自身で小型ボートを借りる場合は、かならず経験のある人に同行してもらってください。
小型ボートは何かあっても自己責任が原則ですので、本当に無理は禁物です。

山に散骨する場合も、普段から登山をしていない方は標高の低い山(1000メートル程度)でも遭難してしまうことが多々あります。

無理をしてケガをしてしまうことは故人も望んでいないと思いますので、無理は禁物です。

まとめ

やること自体に難しいことはない散骨ですが、たいていの人にとっては最初で最後の経験だと思います。
慣れないことをしてケガなどをしてしまうリスクや、必要な費用を考えると、専門の業者にお願いした方が安くて安全だったりします。

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それでも自分自身で散骨することに価値を見出す部分もあると思いますので、どうか気を付けて送って差し上げてください。

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