優良な散骨業者を見分ける7つの方法=粉骨・散骨で後悔する前に=

散骨

違法な粉骨業者はいる?

海洋散骨する方が増えてくると、それを生業(なりわい)とする業者も増えます。
実際「散骨」で検索すると、たくさんの業者が出てきますが、なかには怪しい業者があるのもたしかです。

100グラム〇〇円など量り売り(量り買い?)のようなサービスがあって、一部記事で悪徳な業者だ!と書いてあることがありましたが、きちんとした設備や処理があれば、まったく問題ないと思います。
ただ供養として粉骨・散骨を考えたときに、大切な遺骨を量り売りするのは心情的に抵抗があるかもしれません。

会社組織として営業していなかったり、現金(振り込みや代引き)取引のみだったりする場合は注意しましょう。

なぜなら、振込みで金銭を払ったが実際には粉骨をしなかったり、粉骨はしたが家庭用のフードプロセッサーのようなもので簡易的に行い、作業品質が著しく低かったりということがあります。
ただ、粉骨さえしていれば詐欺にもならないため違法にはなりません。

粉骨して手元に遺骨を戻してもらえる場合は、粉骨の方法や仕上がり、真空方法等はともかくとして違法な業者はまずいないでしょう。

違法な業者はどういう業者かというと、遺族から預かった遺骨を散骨するどころかゴミ捨て場に捨ててしまう「散骨業者」です。

ゴミ捨て場にすら捨てず、山道や雑木林に不法投棄する違法な粉骨・散骨業者も残念ながらいます。

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違法な散骨業者はいる

粉骨と比較して問題が多いのが散骨です。
粉骨は前述の通りその品質が大きな問題で、違法な業者というのはあまり見受けられません。
対して散骨は、散骨自体が違法か合法かで問題になることがあるくらいデリケートなものです。
預かった遺骨を実際に散骨しないという業者、または指定の場所以外(海洋ではなく道路沿い・公園・雑木林など)に散骨する業者が残念ながらいて、これは完全に違法ですし詐欺です。

北海道に散骨を規制する条例が出来たのも、粉骨をしないままの遺骨を廃棄したためです。

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散骨を委託する場合、ほとんどの場合は海洋散骨になると思います。
海洋散骨をお願いしたにも関わらず、実際にはその業者の敷地に撒くことや、公園などに撒いたり、上記事件のようにゴミとして廃棄してしまったりすることも。

業者の敷地(所有地)に撒いたのであれば、利用者にとっては詐欺になりますが、散骨としてみれば違法とは言えません。
そして海に散骨したと言って、バレなければ詐欺にも問えません。
公園に撒いたり、ゴミとして廃棄するのは違法性が問えますが、やはりバレなければ問題になりません。

法律に触れない散骨場所についてのくわしい記事はこちら>

だからこそ、優良な粉骨・散骨業者を自分でしっかりと選別することが大切です!

優良な散骨業者の見分け方と見分けるポイント

優良な散骨業者の見分け方として、まずは安心できる会社を選ぶことが大切です。
安心できる会社を見分けるポイントはこちらの7項目です。

 

・個人事業ではなく、株式会社やNPO法人など法人を選ぶ
現金以外の決済手段が用意されている。
・「散骨しておきました」ではなく、実際に散骨する(している)ことがわかる
ホームページ(webサイト)がしっかりしている。
・特定商取引法に基づく表記(法定記載)がある
・連絡先が携帯電話やフリーメールでない。
・粉骨・散骨の専門業者を選ぶ。

それでは詳しく見ていきましょう。

法人をえらぶ

やはり個人事業よりも法人の方が安心できます。
法人でも詐欺を働くことは当然ありますが、法人であれば何かあった時に登記情報を確認し、代表者はもちろん、登記されている住所、電話番号を知ることが可能です。
なにより粉骨など1~2万円の為に、会社設立の費用(数十万円)と手間をかけて詐欺行為をするとは考えづらいためです。

法人であれば、一般的な「株式会社」「有限会社」の他に「合同会社」「一般社団法人」「NPO法人」などがありますが、利用者からすればどれも同じです。
「NPO法人」というとなんとなく信用できそうな感じがしますが、他の法人との大きな違いは株主に配当があるかどうかということ。大企業でもない限り配当など無いのが当たり前ですので、利用者からすると他の会社とまったく同じです。

そして、なんとなく信用できそうなNPO法人であっても悪徳業者はいて、数年前にも「NPO法人 動物愛護福祉協会」というNPO法人は、飼い主の死亡などで飼えなくなったペットを終生有償で預かったにもかかわらず、満足にエサを与えずに衰弱死させて逮捕・書類送検されています。

また、NPO法人と混同されがちなのがNPOです。

NPO法人とNPOは全くちがう

NPOは誰でも名乗ることができます。
山田商店という店舗があったとすると、この「商店」の部分が「NPO」になったにすぎません。
例えば当サイト「サンコツオンライン」の運営を、NPO全国散骨福祉会としていても何の問題もありませんし、NPO東京都民散骨会としていても平気です。
NPOとして有意義な活動を行っている組織はもちろんありますが、それっぽい名前というだけで判断すべきではありません。

一方NPO法人は株式会社とほとんど同じ手続きで設立しますので、所在地や代表者を登記上から確認することが可能です。
実はNPO法人は宗教活動を行ってはいけないというルールがあるのですが、粉骨・散骨を行っている○○○○庵(千葉県の業者さん)という事業所は自称?僧侶がNPO法人として散骨を行っているので、わたし的にはかなりグレーだと思っています。
※ちなみに「○○庵」や「××院」という寺社を思わせる名称は、平等院鳳凰堂のような荘厳なものを想像しがちですが、寺や神社でなくても自由に付けることが出来ます。

まず間違いないNPOは「認定NPO法人」です。
全NPO法人のわずか2%しか認可されていない認定条件の厳しい法人ですが、残念ながら散骨業者に認定NPO法人はありません。

現金以外の決済が可能か

クレジットカードやコンビニ決済、携帯電話会社の決済などから決済方法が選べるのは大きなポイントです。
なぜならクレジット決済などを導入するには、コンビニやクレジットカード会社などの審査が必要で、怪しい会社を事前に排除してくれるためです。

ただ最近はショップ運営にクレジットカード決済サービスが附帯したショップページ作成サイトもあるため、いざ購入しようと支払いページに行ったら、ドメイン(http://〇〇〇.comなど)がサイトのドメインと変わったという場合は、この見分け方は当てはまりません。
※支払いページが切り替わるサイトが悪徳というわけではありません。多くのショップがこのシステムを利用していて安全なことがほとんどです。

申し込み後にクレジットカード決済用の電子メールが来るというタイプもあります。このタイプもクレジットカード決済会社の審査を経ていますのでまったく心配ありません。

代引きか銀行振込みでしか支払いが出来ない散骨業者が悪いわけではありませんが、選べるのであれば現金決済以外の方法があった方がより安全安心といえます。

散骨していることがわかる会社

多くの散骨代行会社は、散骨しましたという散骨証明書を作成してくれます。
この証明書に記載されている情報は散骨した場所(海域)・散骨した日です。

これと合わせて、だれの遺骨か分かる写真や動画を添付してくれる業者を選ぶと安心です。
散骨証明書や花びらの写真だけでは、だれの遺骨を散骨したのか分かりません。GPSを利用して散骨している場所をリアルタイムで確認できる業者さん>もあります。

ここまで確認できれば、お願いする側からすると大きな安心になります。
次ページからは、もっと簡単で分かりやすい見分け方です。

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