遺骨の引き取りを拒否する4女への遺言は本当に存在するのか。オウム麻原彰晃元死刑囚の遺骨問題

7分前の遺言で指名された4女にメリットなし

麻原の死刑執行7分前の遺言により、その遺体(遺骨)の引受先は4女(松本聡香(仮名):まつもとさとか)になりました。
4女は「身の危険を感じる」ということを理由に遺骨を東京拘置所に預かってもらう措置を依頼し、東京拘置所はそれを受け入れていますが、個人的には東京拘置所に「預かってもらう」などということはまったく思いつかないことなので、拘置所側が「危ないし、なんなら預かっとく?」と提案したんだろうと思っています。

そうすれば遺骨が盗まれたり奪われる心配がありませんから。

そう、遺骨の行き先が分からなくなって困るのは政府側です。
4女は麻原や妻側とは縁を切っていると言われており、それが事実であれば遺体(遺骨)を引き受けるメリットがなにもありません。
麻原の遺骨をもっとも欲しがっているのは他ならぬ後継団体「アレフ」と「ひかりの輪」で、その団体に多分に影響力を持つ麻原の妻や3女たちです。
政府はその手に渡るのを恐れています。

4女に引き渡しを希望した遺言に3女と妻側は異議

妻側に遺骨を引き渡したくない法務省。
夫・父の遺骨を引き渡してほしい妻と子供。(←ここだけ見れば当たり前のことですが。。。)

法務省側の攻撃は「密室での遺言」でした。
はっきりいって、これに対抗する手段はないのですが、妻側(代理人弁護士)は「精神状態からすれば特定の人物を指定することはあり得ない」として、引き渡しを求める要望書を上川法相に提出しています。
そもそも多磨葬祭場で行われた火葬自体も「ねつ造された作り話」であり、東京拘置所主体で火葬することに合意などしていないと主張しています。

現在の政権下ではどっちを信じていいのか全く分からないというのがもっとも怖いことですが、遺骨が妻側(後継教団側)に渡れば麻原彰晃が神格化されることは明白で、オウム真理教が行ってきたことの焼き直しが懸念されます。

麻原彰晃の遺骨の価値と神格化

偉大とされる人物は時として神格化されます。
それは立場や考え方の違いによるもので、実在したのかどうかは置いておいてイエスキリストや釈迦は神格化されています。宗教戦争で大勢の人が死んでいてもです。

それぞれの立場の人が「自分が正しい」と思っているのですから仕方ありません。

オウムにしても後継団体にしても同じことです。
教祖は比喩ではなく神なわけですから、その遺骨は大変ありがたいもので遺骨を持っていれば、その場所・その団体・その支部は聖域になります。

釈迦の遺骨(とされるもの)は当初8つ(灰と容器を含めて10)に分けられ、その後さらに細分化と疑似遺骨化(宝玉や宝石)されて祀られ、現在に至るまで特別な場所になっています。
日本にある五重塔も釈迦の遺骨を祀ったものです。

信者にとって、また後世においては信者でなくとも聖域化する可能性のある教祖の遺骨。
麻原彰晃の遺骨が将来一般人に受け入れられることはないとは思いますが、いわゆる敬虔な信者にとっては想像もできない価値を持つものに他なりません。
そしてその価値は麻原の思考を肯定する「信者を束ねる団体幹部」によって増幅され、また悲惨な事件を引き起こす引き金になりかねないのです。

政府としては、そのような危険なもの(麻原の遺骨)をやすやすと教団側に渡すわけにはいきませんから、「遺骨は4女に」という脚本を作ったのではないかとなるわけです。



遺言は本当に存在するのか

①東京拘置所主導で秘密裏に火葬を行う。
②遺骨の引き渡しは4女にするという遺言。

①について、法務省(東京拘置所)側は親族全員の同意があったと発表していますが、麻原の妻側は「同意などしていない」と反論。
妻側が嘘をつく理由とメリットはあるように感じられません。

②については先述の通り、密室での出来事のため死刑当事者にしか分かりません。
本当に麻原の遺言があったものと信じたいところですが、10年以上親族との面会もない廃人同然と思られる人が「ちょっと待って」「4女」と言うのかやはり疑問です。
死刑囚が口述したものを刑務官が記述しているはずですが、麻原が心神喪失状態であれば好きなように書けるわけですから、ルールに則った遺言であってもその信ぴょう性は「?」です。

文科省官僚の裏口入学、首相の加計学園・森友疑惑、財務省の公文書改ざんなど、法治国家とは信じがたい疑惑だらけの政府。
罪人を処罰し、安全を確保することは当然大切ですが、1か月に13人の死刑執行など異例なことだらけなわけですから、しっかりと説明してもらいたいと感じます。

未来の犯罪の防止

今回、麻原の遺骨は海に散骨される可能性が浮上しました。
神格化させないためには確かに最高の方法だと思います。本当に4女ほか親族が望んだのであれば。

火葬、遺言、散骨。
あまりにもできすぎたシナリオです。

まだ起きていない事件を予知し、事件が起きる前に逮捕確保するトムクルーズの人気SFアクション映画「マイノリティ・リポート」のように、麻原を神格化させないことで未来の事件を防止しているのかもしれませんが、果たしてどうなるのか。

未来の事件を防止するならば、子供の誘拐犯や性犯罪者、ストーカーにGPSを付けることを1日も早くやってもらいたいものです。
そこに「いや、犯罪者にも人権が…」というのならば、麻原にもその親族にも人権はあります。

正義の名のもとに執行される殺人、死刑。
みなさんはどう考えますか。

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