追加料金ありありでした
イオンの葬式が業務改善命令を受けました。
追加料金がかからないと記載しておきながら、実はいろいろ追加で費用が発生するというよくある話です。

改善後の広告には※が付きました。
よくある話ではありますが、問題は2点です。
巨大企業でこれはなしでしょう
イオンの葬式といっても、その内実は紹介業です。
イオンが窓口となって広告を出し、そこに申し込んだお客を他社に丸投げするビジネスモデルで、広告宣伝費と紹介料という名目で吸い取られ、投げられた業者は完全に薄利多売となります。
場合によっては利益無いんじゃないでしょうか。
24時間対応ということは、コールセンターも外部のコールセンターだと思いますので、(イオンが作った)マニュアル通りに有料オプションをおすすめしていたんだと推測できます。
そうです、巨大グループであるイオンに逆らえる会社なんてないんです。
その巨大企業イオン(の子会社であるイオンライフ)が虚偽広告を出していたわけです。
実態はどうであれ、従来の葬儀と比較して割安で明朗な価格を提示していて、追加費用なしといったら、そのインパクトは絶大です。
契約が途中までいっていれば、仮に多少の追加費用が掛かったとしても、キャンセルする人はごく僅かでしょう。
それを分かっていて、この広告を出しているはずです。
違法だと分かっていてやっているんです。
景品表示法違反には段階がある
2点目です。
以前の記事で書かせていただきましたが、景品表示法違反になる前には必ず指導があります。

「この広告、記載されていることと実態が違いますよね?直してくださいね。」という感じです。
この指導を完全に無視、スルーしたからこその景品表示法違反なんです。
この指導の時点でイオンが改善していれば、違反ではなく公表もされないのです。
これ、大問題だと思いませんか?
まったくお客目線でも下請け業者目線でもないんですよ、この会社。
邪推ですよ?わたしの邪推ですが、景品表示法違反として報道されることを望んでいたとしか思えません。
炎上商法というやつです。
実際、各局が一斉に報じました。
わざわざイオンのお葬式のチラシまで映像に出して。
15秒CMの何倍の効果でしょうか。
しかも広告宣伝費は無料です。
イオン「すいませんでした、改善します」
視聴者「うわー、こんなに安いんだー。改善するって言ってるし、うちもなにかあったらイオンの葬式でいいね。」
頭がいい戦略と言えばそうなのでしょうが、わたしはすっきりしませんでした。
こうやって地域の商店街が無くなっていったんだなぁとつくづく思いました。
でも、まいばすけっとで買い物しちゃうんですよね。。